【重要な通知 ( 警告 ) 】
Linuxカーネルのアップデートは、以下で示される手順どおりに実行してください。 ここに記載されている適用可能な機器以外へのアップデート、もしくは、記載されている内容以外の 手順でアップデートしないでください。

示された手順以外の手順で上書きすることや、SL-A300以外の機器に対して上書きすることは、 機器に対して障害を引き起こすかもしれないことにご注意ください。

シャープ株式会社は、Linuxカーネルを上書きする前にSL-A300に記憶されている重要な情報を 他のノート、メモ帳やPCなどにバックアップすることを強く勧めます。 ある状況においては、電子機器内のデータは消失または変更されるかもしれません。

シャープ株式会社は、以下の手順以外で上書きされたことによるいかなる障害についても責任は 無いものとします。また、シャープ株式会社はそのような障害を補償いたしません。

使用条件の全文については、こちらをご確認ください。

• 適用できる機種
  SL-A300専用です。

下記は、SL-A300のLinuxカーネル/rootfsを最新のものにアップデートするための手順です。以下の手順を一つ一つ確認しながら行ってください。

1. SDメモリカードの準備
   Linuxカーネル/rootfsをアップデートするために、SDカード( 32MB以上：空きは16MB以上必要 )を準備してください。
   SDカードはFAT16( あるいはFAT )でフォーマットするか、もしくは購入後に再フォーマットしないでください。

   Linuxカーネル/rootfsをアップデートする前に、用意したSDメモリカードがSL-A300で認識される事を以下の手順で確認してください。

   • SDメモリカードを挿入します。
   • タスクバーにSDカードのアイコンが表示されることを確認します。
     

2. Linuxカーネル/rootfsのアップデート用ファイルをSDメモリカードのルートディレクトリにコピーしてください。SDメモリカードのルートディレクトリに ある他のファイルは全て削除しておいてください。
   • zImage
     Linuxカーネルアップデート用ファイル

   • initrd.bin
     rootfsアップデート用ファイル

   • updater.pro
     アップデート制御用ファイル
     次の2行から構成される、updater.proファイルを作成してください。
     サンプルファイルはこちらです。
     

                       ZIMAGE ,   ,0x00060000,1024
                       INITRD ,BIN,0x00160000,14464
                       

   ※updater.proの注意事項：
   zImageまたはinitrd.binの片方だけをアップデートする場合、その行の先頭に";"（セミコロン）を挿入して、コメント行にしてください。 また、改行コードは CRLF です。

3. Linuxカーネル/rootfsのアップデートをする前に、重要なデータをザウルスショットなどでPCにバックアップしてください。

4. SL-A300から重要なデータを全てバックアップした後、SL-A300の電源をオフします。

5. SDメモリカードをSL-A300に正しく挿入してください。

6. ACアダプタがSL-A300に接続されて電源が供給されていることを確認してください。また、SL-A300本体も十分充電しておいて下さい。

   ( 警告 )
   Linuxカーネル/rootfsのアップデートを行う際には、必ずACアダプタを使用するようにしてください。接続されていると本体のランプがオレンジ色に点灯します。 ACアダプタを接続していないと、以下の手順が正しく実行できない可能性があります。

7. SL-A300の「ホーム」キーを押しながら、本体背面のリセットボタンを押します。アップデートが始まると本体上部にあるランプが緑色で点灯あるいは点滅します。 この時、「ホーム」キーはランプが点灯（あるいは点滅）するまで押しつづけてください。

   ( 警告 )
   この操作をすると、ユーザデータをすべて消去します。事前にバックアップを取っておいて下さい。
   アップデート処理中に処理を中断したりACアダプタを抜いたりしないでください。アップデート処理中に中断したりACアダプタを抜いたりすると、 SL-A300に障害を与えてしまう可能性があります。

8. 正常に終了するとランプが消灯しますので、SDメモリカードを抜きます。

9. 書き込みが終わった後は、本体初期化操作を行うとシステムが起動します。
   初期化には本体背面のリセットボタンを、付属のタッチペンで約１５秒以上押し続けてから離します。

   ( 警告 )
   この操作をすると、ユーザデータをすべて消去します。アップデート手順を実行する前にバックアップを取っておいて下さい。