Q.1 |
なぜLinuxをOSとして採用したのですか? そのメリットは? |
A.1 |
LinuxをOSとして採用したのは、それがソースコードが公開されている世界で最もオープンで自由度が高いOSであり、開発者も多く、世界中で開発されたソフトウェア/ハードウェアを活かしてお客様に最高のモバイル環境を提供できると考えたからです。
Linuxはそれ自体がGPLでソースコードが公開されているため、その豊富で入手しやすい技術リソースを活用することでソフトウェアの開発期間を短縮することが可能になります。
また、Linuxはサーバー系OSとしても利用されているようにネットワークとの親和性が非常に高く、これからのネットワーク技術を使ったサービスやアプリケーションの開発に最適のプラットフォームであるため、従来のOSでは実現しにくかった特長的なサービスやソリューションの実現が容易になります。
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Q.2 |
組み込み型Linux「OpenPDA」のバージョンは? |
A.2 |
OpenPDA Ver1.0です。
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Q.3 |
Linuxのカーネルのバージョンは? |
A.3 |
Linux Kernel 2.4.18
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Q.4 |
組込み型Linuxとは何ですか? Red Hat Linux等とは違うのですか? |
A.4 |
ザウルスが採用する組込み型LinuxはPC以外の組込機器で利用するためのLinuxです。組込機器には、PDAを始め、ゲーム機やテレビ、ビデオなど家電系の商品や制御機器などがあります。これらの組込機器は、システムの安定性、即時起動を実現するサスペンド・レジューム等の高度な電源管理、格納・動作メモリーの制限、表示系の制限などの特徴があり、これらの特長に最適化したシステムが要求されます。
組込み型Linuxはこれらの機器で利用できるように、システムが停止したりしない耐久性、高度な電源管理、大容量ハードディスク等を必要としないコンパクト性、限られたメモリー空間で動作するためのメモリー管理等の最適化が行われているものです。
Red Hat LinuxやTurbolinux、Vine Linuxなど、PC上で動作するLinuxと中核部分は同じですが、異なったものです。
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Q.5 |
PIMソフトウェアは社内製ですか? |
A.5 |
いいえ。Qtopiaのソフトウェアをシャープでカスタマイズしたものです。
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Q.6 |
シャープ純正ソフトウェアはどれですか? |
A.6 |
ホーム、カメラ、ブンコビューア、データ移行などです。
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Q.7 |
Linuxのカーネルはバージョンアップできる仕組みになっていますか? |
A.7 |
システムとしては、カーネル、ファイルシステムを個別に書きかえることが可能な仕組みになっているので、カーネル部分の書き換えは可能です。但し、カーネルのバージョンアップは、付帯要素の修正が必要となりますので、付帯要素と合わせて書きかえる必要があります。
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Q.8 |
Linux OSとのことですが、ユーザーがOSの書き換えをすることは可能ですか? |
A.8 |
システムとしては、カーネル、ファイルシステムを個別に書きかえることが可能な仕組みになっているので、ユーザーがカーネルあるいはファイルシステムを書きかえることは可能です。
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Q.9 |
Qtopia環境は、どのユーザーレベルで起動しているのでしょうか? |
A.9 |
ユーザー権限で実行するか否かをアプリケーション別に選択できるようになっています(各アプリのプロパティ画面で切り替えることが可能です)。
ちなみに、SL-A300ではrootのみの起動となっており、複数ユーザーで起動する環境はサポートされていません。
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Q.10 |
セキュリティへの対策は? |
A.10 |
SL-A300や海外モデルSL-5500では、すべてのアプリケーションについて管理者レベル(root権限)で実行しておりましたが、SL-B500/C700シリーズではユーザーレベル(User権限)で実行しています(そうすることにより、システムファイルなどへのアクセスが制限されます)。
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Q.11 |
run levelは? |
A.11 |
run levelは5に設定されています。
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Q.12 |
デフォルトでサポートしているネットワークデーモンを教えてください。 |
A.12 |
sambaデーモン、pppデーモン、telnetデーモンをサポートしています。
海外のコミュニティでは、apacheなどのwebサーバーデーモンも流通しています。
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Q.13 |
SSHはサポートされていますか? |
A.13 |
サポートしていません。海外の開発者コミュニティでフリーのSSHDが提供されていますので、そちらをご利用頂くことが可能です。
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Q.14 |
Xをサポートしていますか? |
A.14 |
Xはサポートしていません。海外の開発者コミュニティでは、開発者からSL-5500(海外モデル)上で動作するXが提供されています。
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Q.15 |
ファイルシステムを教えてください。本体フラッシュメモリーへの書きこみは可能ですか? |
A.15 |
SL-C760では、JFFS2を採用しています。
従って、フラッシュへの書きこみが可能です(フラッシュメモリーの容量は128MBです)。
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Q.16 |
SDカードはどうやってマウントするのですか? マウントポイントはどこですか? |
A.16 |
SDカードを挿入した際に、自動的に認識して自動マウントします。マウントポイントは/mnt/cardにマウントされます。
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Q.17 |
ext3フォーマットをサポートしていますか? |
A.17 |
していません。ext2をサポートしています。
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Q.18 |
SDカードなど外部メモリーをSWAP領域として利用することは可能でしょうか? |
A.18 |
動作保証していません。
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Q.19 |
利用可能なシェルの種類を教えてください。 |
A.19 |
bashです。
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Q.20 |
既存のLinuxザウルス(海外版含む)用のLinuxソフトウェアは使えますか? |
A.20 |
Linuxソフトウェアにつきましては、全モデルで同じアーキテクチャのプラットフォームを採用しているので、VGA対応や縦横表示切替を除いて基本的に動作します。
いずれにしましても、シャープが動作を保証しないLinuxソフトウェアを含みます。
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Q.21 |
ザウルス用Linux OSを他社へライセンス供与する予定はありますか? |
A.21 |
Linuxのカーネル及びLinux上に用意されているドライバやサーバーデーモンなどのミドルウェアは、GPL(GNU General Public License)にて提供されています。GPLに基づいたソフトウェアのソースコードは、修正や追加によって派生したソースコードも、GPLの管理化に置き、同じくGPLでソースコードを公開する義務があります。また、新規のドライバソフトウェアであっても、カーネルと静的にリンクするものは、カーネルのソースコードと同様、GPLにてソースコードを公開する義務があります。従って、シャープが開発した部分でも、GPLの管理化に置かれるソフトウェアはソースコードを公開します。
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Q.22 |
リナックスファミリーの一員として今後どのような活動をしていくのですか? |
A.22 |
Linuxの発展に積極的に貢献していきたいと考えております。
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