◆概要説明
ザウルスポケット(MI-110M/106M/106)にアップデートソフトをダウンロードし、実行することによってパルディオ341Sが使えるようになります。パルディオ341Sは、コンパクトカードスロットに直接装着して通信できるデータカード一体型PHS電話機です。
(なお、パワーザウルスMI-610シリーズおよびMI-500シリーズでは、パルディオ341Sに付属のPCカードアダプタを装着することによりそのままご使用になれます。)
アップデートの対象となるのは、ソフトウエア管理番号が「14」「15」「17」「1B」のザウルスポケットです。
(ソフトウエア管理番号が「14」「15」「17」の場合は、同時にMI-100アップデートソフト1Bの内容もアップデートされます。)
ソフトウエア管理番号の調べかたは、ザウルスポケットの[インデックス]キー、[メモリー管理]アイコンにタッチし、[機能]キー、[順送り]キーにタッチすると画面右下隅に番号が表示されます。
アップデートを実行するとソフトウエア管理番号は、「1C」になります。
◆ご利用方法
■ザウルスポケットMI-100シリーズでのパルディオ341Sの使いかた
- MI-100シリーズ本体への取り付け/取り外し
●取り付けかた
- MI-100シリーズ本体およびパルディオ341Sの電源を切ります。
- パルディオ341Sのフリップ(カード部)を開き、データカード部カバーを外します。
- パルディオ341Sのデータカード部をMI-100シリーズのコンパクトカードスロットに奥まで確実に差し込みます(データカード部は15mmほどはみ出ます)。
●取り外しかた
- MI-100シリーズ本体およびパルディオ341Sの電源を切ります。
- パルディオ341Sのデータカード部を持ち、そのまままっすぐ引き抜きます。
ザウルス側のカードロックスイッチやカード取り出しレバーの操作は不要です。
- MI-100シリーズ本体側の設定
パルディオ341Sの装着後、インターネット初期画面などで「使用モデム」の設定を行います。
MI-100シリーズでは、「使用モデム」を[外部]に設定します。
「使用モデム」の下(または右横)にある[設定]ボタンにタッチして表示されるモデムの設定画面では、「モデム初期化命令」の横の[標準設定]を選び、[設定]ボタンにタッチします。なお、「スピーカー」、「ダイヤル」の設定は不要です。
→参照 MI-100シリーズの取扱説明書『ザウルス通信編』14ページ
- パルディオ341Sを使った通信について
パルディオ341Sを使って、インターネット、ニフティサーブ通信、パソコンネット通信、メール送受信、FAX送信を行うことができます。
『ザウルス通信編』にはPHSアダプターを使ったPHSデータ通信についての記載がありますので、参考にしてください。
【ご注意】
- パルディオ341Sをザウルスポケット、パワーザウルスでご使用になるときは、パルディオ341Sの機能メニューの「PC充電機能」が"OFF"に設定されていることをご確認ください。
→参照 パルディオ341S取扱説明書「活用編」133ページ
- パルディオ341Sを使用してマルチメディア個人情報管理ソフトPowerPIMMに接続はできません。
■アップデート作業の概要
このアップデートの実行により、登録されているデータが消えることはありませんが、下記の内容がクリアされますので再設定してお使いください。
- 文字変換候補の学習内容(文字候補の並ぶ順番)
- 表示濃度の調整値
- タッチパネルの調整値
なお、アップデーターはザウルスポケット上でMOREソフトとして動作します。
MOREソフトについては、ザウルスポケット取扱説明書「機能編」の「MOREソフト」の章をご覧ください。
アップデートソフトをザウルスポケットにダウンロードして実行するためには、メモリーの空き容量が、一時的に約1MB必要です。
(アップデート完了後は、ふたたびユーザーエリアとしてお使いになれます。)
メモリー管理の使用量バーグラフでは、目安として
MI-110M |
約7分の1以上 |
MI-106M/106 |
約3分の1以上 |
空いていることを確認してください。
必要な空き容量が無い場合
- 不要なデータを削除してメモリー整理を行ったり、バックアップが行える場合はバックアップしてからデータ削除するなど、空き容量を確保してください。
- 容量の大きなMOREソフトが入っている場合で、CD-ROM等から再読込できる方は、そのMOREソフトをいったん削除し、アップデート後に再読込してください。
- コンパクトフラッシュメモリーカードにアップデートソフトをダウンロードして実行することもできます。
アップデートを実行する方法の概要は、以下の通りです。
- 「MI-100アップデーター」をザウルスポケットにダウンロード。
- 後述の手順に従ってアップデートを実行。
- 「MI-100アップデーター」を削除。
■パソコンにバックアップする場合のご注意
ザウルスポケットのデータをパソコンにバックアップする前に、以下の点を必ずご確認ください。
- リンク日付の確認
ワープロ、フォトメモリー、表計算、ライブラリの各々のリスト画面で、リンク日付を確認してください。もし、0月や2月31日等、ありえない日付のデータがあれば、[タイトル入力/リンク日付変更]または[タイトル入力]にタッチしてすべて正しい日付に修正してください。
万一、ありえない日付のデータが含まれたままでパソコンにバックアップすると、リストア時に通信エラーとなって呼び出せません。必ず、すべてのデータのリンク日付が正しいことを確認してから、バックアップするようにお願い致します。
- オプションポートの通信条件設定の確認
ケーブルをお使いの場合、ザウルスポケットとパソコンの通信条件設定を必ず両方とも以下のように設定してください。
転送スピード |
: |
19200 |
データ長 |
: |
8 |
ストップビット |
: |
1 |
パリティ |
: |
無 |
Xパラメータ |
: |
有 |
CSモニター |
: |
無 |
特にXパラメータとCSモニターの設定が間違っていると、正しくバックアップ/リストアできません(設定が間違っていてもエラーにはならずに終了しますが、正しくリストアできませんのでご注意下さい)。
======詳細手順======
- MI-100アップデートソフトダウンローダーを実行します。
このReadme.txtと同じフォルダの中の「Zup_1c.exe」をダブルクリックします。
- 通信設定を行います。
お使いになるパソコン本体、周辺機器に応じて使用する通信方法を選んで設定してください。
- 通信方法(ケーブル通信/光通信(IrDA 115k))
光通信(IrDA 115k)を選択した場合、標準的な設定の場合には通信ポートはCOM4となりますが、IrDAドライバーソフトの設定によっては、他のポートを選択しなければならない場合もあります(例:メビウスMN-5500ではCOM5)。
選択すべきポートの確認は、パソコンの「コントロールパネル」を開き、「赤外線モニター」を実行し、「オプション」タブをクリックしたときに表示される「アプリケーションをサポートしているポート」で行えます。
- 通信速度(115200/57600/38400/19200/9600/4800/2400)
通信方法で「ケーブル通信」を選択した場合、設定してください。
- 転送先(本体/カード)
ザウルスポケット本体に送信する場合は送信先を「本体」にし、コンパクトフラッシュメモリーカードに送信する場合は、送信先を「カード」にしてください。
■ザウルスポケットの通信設定
- パワーザウルスをMOREソフト画面にします。
[インデックス]キー、[MOREソフト]アイコンにタッチしてください(実行中のMOREソフトがあれば、停止させてください)。
- MOREソフト画面でパソコンリンク画面を表示します。
[読込]にタッチすると、パソコンリンク画面が表示されます。パソコンの設定に合わせてポートと通信速度を選択してください。
■パソコンからザウルスポケットへダウンロードを実行します。
「MI-100アップデーター」をザウルスポケットにダウンロードします。
ザウルスポケット側:[実行]にタッチします。
パソコン側:[転送]をクリックし、[はい(Y)]をクリックすると送信が実行されます。
正しく通信できない場合は、次のような問題がないか確認してください。
- パソコン側の通信設定とザウルスポケット側の通信ポート、通信速度等が一致しているか。
- 通信にお使いになっている光通信インタフェースまたはRS-232Cレベルコンバータなどの周辺機器は正しく接続されているか。
- ザウルスポケットの空きメモリーは不足していないか。
[インデックス]キー、[メモリー管理]アイコンにタッチしてメモリー管理画面を表示し、使用量のバー表示が必要な分だけ空いていることを確認します(上記の「アップデート作業の概要」を参照)。空きメモリーが不足している場合には、不要なデータを削除した後、メモリー管理画面の[メモリー整理]にタッチして空きメモリーを増やしてください。
- 通信機能を持った他のソフトが実行されている場合、正しく通信できないことがあります。これらのソフトを終了させてください。また「ザウルスパワーコネクション」など、終了できないソフトは「自動通信状態」を解除してください。
- アップデートを実行。
■ザウルスポケットを再びMOREソフト画面にします。
MOREソフト画面になっていない場合は[インデックス]キー、[MOREソフト]アイコンにタッチしてください。実行中のMOREソフトがあれば、停止させてください。
なお、コンパクトフラッシュメモリーカードにダウンロードした場合は[カード]にタッチしてください。MOREソフト画面に「ZUDT.ZAC」が表示されていることを確認してください。もし、表示されていない場合には、最初からやり直してください。
■ZUDT.ZACを展開します。
MOREソフト一覧画面の「ZUDT.ZAC」にタッチして選択し、[展開]にタッチしてください。展開すると「MI-100アップデーター」が表示されます。もし、「ZUDT.ZAC」がうまく展開できない場合は、次のような問題がないか確認してください。
- ザウルスポケットの空きメモリーは不足していないか。
[インデックス]キー、[メモリー管理]アイコンにタッチしてメモリー管理画面を表示し、使用量のバー表示が必要な分だけ空いていることを確認します(上記の「アップデート作業の概要」を参照)。空きメモリーが不足している場合には、不要なデータを削除した後、メモリー管理画面の[メモリー整理]にタッチして空きメモリーを増やしてください。
- すでに展開済みではないか。
MOREソフト一覧画面に「MI-100アップデーター」が表示されている場合には展開済みです。新たに展開したい場合には、既に表示されている「MI-100アップデーター」にタッチして選択し、[削除]にタッチして削除してから再度展開してください。
■「MI-100アップデートソフト1C」の実行
新しい電池か、またはACアダプタ接続の確認
ザウルスに新しい電池が入っているか、またはACアダプター(別売)が接続されていることを確認します。電池が消耗していると、アップデートを実行することができません。
表示されている「MI-100アップデーター」にタッチして選択し、[実行]にタッチします。「MI-100アップデーター」が起動します。続いて画面中央に「MI-100アップデートソフト1C」が表示されていることを確認して、[アップデート実行]にタッチします。実行後メッセージが表示されますのでメッセージを確認の上[確認]にタッチします。電源が切れますのでメッセージ通りにリセット操作を行います。
リセット操作後、[インデックス]キー、[ユーザー設定]アイコンにタッチし、表示濃度調整およびタッチパネル調整を行ってください。
- ソフトウェア管理番号を確認。
[インデックス]キー、[MOREソフト]アイコンにタッチしてMOREソフト画面にし、「MI-100アップデーター」を選択して[実行]にタッチします。画面中央に(ソフトウェア管理番号:1C)が表示されていることを確認してください。
「14」「15」「17」または「1B」のままであれば、再度アップデート作業をやりなおしてください。
(ソフトウェア管理番号:1C)が表示されていることを確認できましたら[中止]にタッチします。
- 「MI-100アップデーター」の削除
[インデックス]キー、[MOREソフト]アイコンにタッチしてMOREソフト画面にします。「MI-100アップデーター」を選択し[削除]にタッチし[はい]にタッチして削除します。
以上で、操作は完了です。
◆ご注意
- 価格
無料
- 動作確認モデル
MI-100シリーズ
- 必要空きメモリ
約30KB必要です
- お問い合わせ先
シャープ株式会社
<ザウルスホットライン>
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